名鉄に半田市のポスターが貼られていまして、気になって行ってみることに。このポスターがすごく良くて、一面に彼岸花が咲き誇る写真が使われているのです。
(毎週土曜日は、午前中に着付け教室に行くのであんまり遠出する気がないのですが、今週はお休みだったので、ちょうどよかった。)
散策ルートとしては、矢勝川→新美南吉記念館→ミツカンミュージアムと何となく決めて出発。
半田口の駅では、ごんが迎えてくれます。駅からは15分ぐらい。一本道だけど車は結構多い。歩いているとちらほら彼岸花が咲いているのが見えます。
記念館の前ぐらいで川が近くなるので、目に一面の彼岸花が飛び込んできます。もう枯れ始めているものもあるのだけど。彼岸花の赤って独特の赤ですよね。まっか。彼岸花は毒があるからとか、曼珠沙華って別名とかから、妖艶でちょっと怖いイメージがあって(個人的には女性の真っ赤なリップとも重なるのよね。赤いリップって流行っていたけど苦手…)、でもこうやってたくさんの花が集まっているのを見ると、むしろ恐怖感が薄まってただ美しいとも思いました。
地元の野菜やパンが売られていたりもしました。
道を挟んだ反対側が記念館。建物が半地下でおしゃれ。中は、新美南吉の生涯を作品をからめつつ回るもので、とても面白くちょうど良い広さでした。
教科書に絡めた特別展示もやっていましたが、48歳以下の日本人はみんな教科書で彼の作品を勉強しているということにびっくり。特別展では教科書の挿絵を描いている作家さんのコメントもありました。私は光村図書だから、かすや昌宏さんの挿絵でしたが、オリジナルの絵が飾ってありました。オリジナルは光を利用した光彩画というもので、とてもきれいでした。
新美南吉は意外にイケメンでした。彼がごんぎつねを18歳で発表していたことに、衝撃を受けました。私は死ぬまでこんな素晴らしいお話はかけない・・・
壁には彼の発言の一部が飾られていましたが、はっとさせられる言葉もあれば、すごくきゅんきゅんする言葉もあったり。29歳で亡くなっているということが惜しいなと思いました。
ごんぎつねも、てぶくろをかいにも久しぶりに読みましたが、こんなに美しいお話だったかしらとびっくりして、ちょっとじーんと来てしまいました。子どものころは感じなかったけれど、大人になって読むと、この2つのお話は透き通っていて心にしみわたるものでした。
今は秋のキャンペーン中で無料循環バスがあったので、それで蔵のまちへ。ここには国盛酒の文化館というところがあって見学できるのですが、実は予約が必要。予約してなかったのですが、駄目元で入ったところ自由見学で入ってもいいですよといっていただきました。知らなかったのですが、なんとこの土日限定で新酒を売っており、試飲→お買い上げとなりました。ラッキー!甘くておいしい~その場で樽から瓶に詰めてくれたのです。
出口の前をちょうど地元の親子が散歩していたのですが、お父さんが杉玉の説明をお子さんにしていたんですね。そこで「お前も半田の子なんだから、ちゃんと覚えておきなさい」と言っていて、なんだかじーんと来てしまいました。自分たちが生まれ育った町を大切に思っているんだな、と。
ここから大通りを挟んだ反対側に、天下のミツカンの本社があります。半田だとは全く知らなかった!!きれいな本社棟の横に、ミツカンミュージアムがあります。実はここの見学も予約が必要。事前にウェブを見ていた時に、運よく空きがあった時間帯があり、申し込んでおいたのです。
ミュージアムは4か所に大きく分かれていて、お酢の作り方について→半田の街について→ミツカンとお酢の歴史について→食文化と自然保護について→試飲と体験エリアというつくりでした。建物が次のエリアが容易にはわからない構造になっていて、次に何が来るのかというわくわく感のあるとても見事なミュージアムでした。
見せ方がさすが!といった感じ。個人的には弁才船に乗ってみるアニメーションがお気に入りです。もし行く機会があれば、ぜひ、おすすめです。
本当は赤レンガ(カブトビール)にも行こうと思っていたのですが、思ったより疲れてしまい、帰ることに。赤レンガはまた今度。