4.ジョージアに行こう:カズベキ軍用道路ツアー

2018年7月27日 Day3

朝6時半に起きて、おしゃれパン屋のパンとフルーツで朝ごはん。ひっそりした朝は、いつものこと。

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街のパン屋の朝。

 

9時前に出て、集合場所へ。ちなみに出発前にトイレに行きたいなと思っていたものの、ロープウェー乗り場の公衆トイレは、10時から。集合場所のカフェはトイレを貸し出さないらしく、済ますことなく出発することに…海外の一番の問題は、トイレがいつでもどこでも見つからないことだな…

カフェの前には一緒のツアーらしき人がちらちら。別場所でピックアップしていた車が来たので、それに乗り込み満員で出発。

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これがツアーの車。

 

ガイドさんは若いお兄さん。英語とロシア語の両方で説明をするもんだから、ずーっとしゃべりっぱなし。しかしすごいな。。。参加者はヨーロッパ系がほとんどかな。アジア系は私のほかに2組いました。ちょっとびっくり。

山の上までは観光スポットに立ち寄りながら向かいます。これはどのツアーでも同じ場所に止まると思います。

まずはカルフールの前を通り過ぎて、ムツヘタも通過して、貯水湖へ。巨大な湖を上から眺める景色は、緑濃い山々と合わさって、とても美しかったです。人造湖でいくつか村は沈んだらしく、日本も海外もそういうのは変わらないのね。

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そこから少し進むとアナヌリ教会へ。

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斜面に建てられた教会で、舗装はしていないからツルツル滑る。そこを歩いて中へ。

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フレスコ画は少しだけ残っている状態で、少し悲しい。

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観光地なので、ショップもたくさん門前町のように。

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あんまり暑いからアイス食べちゃったよ。

 

3つ目は2つの川が合わさるところ。黒と緑の全く違う色の川が合流して、最初は分かれているんだけどだんだん合わさっていく感じが、自然ってすごい。

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ここにはおばちゃんが2人、お店を出していて、蜂蜜とチュルチュヘラを売っていました。養蜂はこの辺では普通らしく、100均にありそうなそっけない瓶に詰めて売っているのが、いかにも海外(笑)ここで、私はチュルチュヘラを初体験!ナッツぎっしり、思っていたより甘さ控え目で、想像より食べやすい。

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ここを通り過ぎるとだんだん山の奥に入っていきます。川沿いにはキャンプしている人がたくさんいて、白いかわいらしい花が咲き誇っています。

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遠くの斜面には羊の群れが見えたり、道路にはあちこちで牛が占拠していたり。(落し物のにおいで、あ、いるぞって遠くから分かる)。目にまぶしいぐらいの緑。

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白いのはみんな羊。ひいっ

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車なんて知らぬ存ぜぬ

 

冬はスキーでにぎわう街を通過して、坂をずっと上ってあがったな、と思った先に突然現れるモニュメント。ぱーっと開けたところに人工的なモニュメント。奇妙な風景です。

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内部にはカラフルな友好のペイント。

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このモニュメントのすぐ横は崖で、遠くに山々、はるか下には登ってきた道路、という高低差も相まって、世界から隔絶された緑の世界の中心にいるっていう何とも言えない気持ちになります。遠くの緑はだんだん認識できず、遠近感がなくなります。でもこれが私の見たかった景色でした。

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この次は鍾乳石の斜面でストップ。

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超硬水の湧水により、斜面が鍾乳石に覆われるという不可思議な場所。湧水も飲めますが、貧血の人に持って帰りたいぐらいの鉄の味わい。私は嫌いではない。

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ここを通り過ぎると、カズベキの街に到着です。車内で事前に質問されていて、参加者は全員、山のてっぺんまでいくとのこと。街に到着すると、すでに頂上へ向かう車が待っており、4-5人のグループに乗り換えます。なぜか。あまりのオフロードに、4wdでないとたどり着けないからなんです。ちなみにほとんど三菱のデリカ。こんなにデリカが集まっているのも圧巻。

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もう左右上下にぐわんぐわん揺られながら山を登ると(ドライバーも片手はハンドルではなく、横のバーをつかまりながら運転…)、目の前に平らな場所が広がり、奥の方に教会が。

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天国に近い教会、ツミンダサメバ教会。ここは他よりもずっと厳しく、きっちりスカートとスカーフがないと駄目。ただ外に必ずレンタルの布があるのでご安心を。写真はNGで、中には厳しそうな聖職者の方が静かにいらっしゃいました。孤高の教会。

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こんな山の頂上になんで…と思いますが、やっぱり比叡山とかと一緒で修行や俗世から離れるためにはこういうところで静かに神と共に暮らすのが一番なのでしょうね。観光客が騒がしくしてしまいますが、本来は静謐な場所なのでしょう。眼下にはカズベキの街並みが広がります。

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さて、デリカの駐車には区画があるわけではないので、出るにも一苦労。私の乗った車は、周りを他の車で囲まれてしまい、でるのにあと5cmでぶつかる…!みたいなところをドライバーが頑張っていました。何かのチャレンジみたい。みんな笑ってたけど、ちょっと車をずらしてあげればいいのに(笑)

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麓に戻ったら、最初の車に乗って、下山。もう17時というのに、これからランチでレストランによると言われました(笑)レストランでは好きに食べて、という感じ個々に注文。1時間以上いたかな。香港から来ていた1人旅行者とガイドさんと同じテーブルに着きましたが、まあ、このレストラン、商売っ気がないというか、要領が悪すぎる。なんど、手伝いましょうか?と言いたくなったことか。どうやらガイドも同じ気持らしいけれど、会社が提携しているから、絶対に立ち寄らないといけない…と不満そう。もう時間がかかるのも嫌だし、と思い前菜を1つ注文。そうしたら、これも食べなさいと、ガイドさんが注文したサラダとか、おすそわけがすごかった。しかしよく食べるな…

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よく出会うダンディ。(お茶のマスコットキャラです)

 

私が日本から来たというと、この前日産のリーフとトヨタの車を買ったんだ、日本はすごいね!同じEVでも欧米よりずっと安く買えるように開発してくれる。小さな国なのに創意工夫の国だ、とべた褒めでした。個人的にはジョージアに電気自動車が普及していることが驚きでした。そのうち中国・韓国車がくるよって言っておきましたが、こうやってほめてくれることは単純に嬉しいしありがたいです。恥ずかしい行いはしないようにしなきゃ、私も他の国をもっと知って勉強しなきゃと改めて思います。

因みにジョージアは今、観光立国になろうと頑張っているようです。でもガイドの資格はないから、自分で名乗ったらそうだと。ただ自分は色々なことを説明できるように常に勉強しているし、ロシア語と英語の両方で対応できるのも強み、と言っており、プライドを持って仕事をしている彼が素敵でした。自分もそうやって人に自信を持って言えるように日々過ごしたいな。

結局金曜日のラッシュもあったのか、街の手前で大渋滞。20時過ぎに到着だったかな。

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無理にでも食べればよかったケーキ。旅先で遠慮しちゃだめだ、体重が増えるのが確実でも。。。

 

宿に戻ると、昨日と違うスタッフさんが。彼曰く、アーティストで伝統のダンサーで写真もやるし、ホテルの内装も手掛けていると。自分のやりたいことをやっているという彼も素敵でした。色々な人生があるのよね、私はなんて凝り固まった考えで人生をとらえているのかな、と改めて感じました。